梅とは??
ココまで梅肉エキス・梅干しを作りましたが
UMEについて改めて調べてみました。
問題1 ふるさとは?
回答1 中国
(ヒマラヤの東、中国の山奥の雲南省、四川省、チベットの山岳地帯当たりがUMEの木の ふるさと と考えられているよ。紀元前2000~4000年前から栽培され、実が食用・薬用として重宝されていたよ。)
問題2 いつ頃、日本にUMEは来たの?
回答2 弥生時代には伝わってきていたと考えられているよ。
(遺跡からUMEの木の破片や核(タネ)が発見されたりしているんだよ。)
補足
最初は花木(鑑賞用)として人気があったんだよ。平安時代の頃は、桜よりUMEのほうが花として好まれていたんだよ。
天皇が住んでいた 平安宮内裏の紫宸殿の前庭の 「左近の桜、右近の橘」と呼ばれる桜と橘の木が植えられているんだけれど、桜になる前はUMEが植えてあったんだよ。
花といえばUMEの事をさしていたんだ。
問題3 UMEの種の中を なぜ天神様 と呼ぶの?
回答3 学問の神様 菅原道真(天神様)が由来だよ。
菅原道真はとてもUMEの花を愛しUME干しを好んでいたんだよ。道真の死後、庶民のみんながUMEを有難いと思う様になり、そう呼ばれる様になったんだよ。
道真がUMEをとても愛していたエピソードで 飛び梅伝説 があるよ。
九州に移り住んだ時、都に残してきたUMEの木が道真のそばに居たくて、一晩で空を飛んできたお話。いまでも太宰府天満宮には 飛び梅 があるよ。
話を戻すけど、種を仁(じん)とも呼び、天神様の神(じん)をかけて
UMEの種の中を 天神様と呼ぶんだよ。
青UMEの核の中には、ほんの少し毒が含まれていて、そのまま食べてはいけない事から、
梅は食うとも、核(さね)食うな、天神様が寝てござる。と言われているよ。
ちなみに、毒は実が熟すにつれて分解され消えていくよ。
問題4 UMEの種類は、どれぐらいあるの?
回答4 400種類あるよ。
主に花を楽しむ ”花UME” 実を楽しむ ”実UME"があり、
花UMEは 花びらの形、大きさ、一重、八重、白梅、紅梅などの違いがあるよ。
実UMEは 小UME(10g以下)、中UME(10~25g)、大UME(25g以上)などの大きさの違いや、雑種性があるよ。
(ちなみに今回使った南高梅は大UMEだよ。)
問題5 UMEの花はいつ咲くの?実の収穫時期は?
回答5 花UMEの花は1月から3月に咲き、実UMEの花は2月から3月に咲くよ。
実の収穫時期は、6月くらいだよ。
日本で一番寒いときから咲くUMEの花は”百花の魁”と呼ばれているよ。春の訪れを教えてくれるUMEの花、2月ごろはとってもすてきな香りが漂うよ。
収穫時期は青UMEは5月末ごろ、完熟UMEは6月中旬ごろだよ。
ちなみに完熟UMEはとっても甘い香りが出るよ。
梅干しの作り方だよ~~!
梅エキス作りの後は 王道の ”梅干し作り” です。
梅エキス作りに使う梅は 青梅 (緑)
梅干し作りに使う梅は 完熟梅 (黄色、赤)
いうなれば、
青梅は 勢いのある若者!、
完熟梅は 人生の酸いも甘みも嚙み分けた大人!
梅も世代によって仕事が分かれるんですね。
では、梅干し作り(塩分20%)を始めます。( `ー´)ノ
完熟梅を準備します。
梅干し作りで完熟梅を使う理由は、出来上がりがとっても柔らかく、ふっくらとなる為です。
親戚の梅農家様より送って頂きました。
上の状態から2~3日置いてから作ったほうがいいよ とアドバイスを頂きました。
その心は、
完熟状態とは、木からもぎ取るのではなく、自然と落ちた状態の事を言います。
ただ、肝心なのは、
落ちた実はその日のうちに洗浄、塩漬けをしなければいけません。
時間との闘いですね。
その為、配送の時間、仕込み時間の事を考えて収穫し送ってくれました。
ありがとうございます。
ちなみに、梅の甘い香りが強く、段ボールを開けた瞬間 ここは和歌山?
と錯覚するぐらいでした。(言い過ぎや!)
梅のヘタ取りをします。
竹ぐし、つまようじ でヘタを取ります。
梅を洗います。
洗っていると不思議現象を発見しました!
表面が透明だ!!
しかも水につけている場所!!
なんじゃ こりゃぁぁ~
調べてみると、
新鮮な梅には微細な産毛が無数に生えていて撥水作用を起こしているからです。毛の内部は空気が含まれていて水が入り込みません。
梅の周りの空気と水の境目で光が反射するので、透明な膜で覆われているように見えます。
との事です。 なるほどなるほど。勉強になりました。
樽に梅と粗塩を交互に入れていきます。
今回は梅20kgを使う為、重石の分(20kg)も含め40L用の樽を使用しました。
漬物用袋を入れ、梅酒作りで使用した焼酎で消毒し梅、粗塩を交互に入れていきます。
・漬物用ポリ袋 8L用 ・粗塩 4kg ・消毒液 焼酎(ホワイトリカ)
重石を乗せて梅酢を出し梅雨明け迄待ちます。
重石の重さは梅重量の1.5倍から2倍が良いとされています。
軽いと梅酢が上がってこず、空気に触れてる時間が長くなり梅にカビが生えてしまいます。(干す迄の期間中、梅は梅酢に浸かった状態にします。)
さあ、30kgの重石を置きます。
失敗しました。
20L用ウオッシュタンクを使ったのですが、大きすぎて、ペットボトルの重石を入れる隙間がつくれません( ゚Д゚)
ひとまず、2日ほど置いておくと重石が少し沈み隙間が出来ましたので
2Lペットボトルx5本 追加出来ました。
よし、計算通り! (嘘つけ~( `ー´)ノ)
3日後
いい塩梅に梅酢が上がってきたのでペットボトルを外し梅雨明け迄保管です。
暑い暑い夏が来る迄、冬眠です。
冬眠の間、ちょこっと あそびUME
梅を干します。
今年は梅雨が長かった為、約1.5ケ月漬けていました。
待ちに待っていました!
例年なら、じとじとした梅雨が明け、苦しめられる暑さに心が折れてましたが、
今年は違います!
暑さ、紫外線が良い梅を作ります。(多分)
梅酢もきれいな透明感で香りが良いです。
ザルなどに重ならない様に梅を並べて日光に当て干します。
一日一回程度、梅を裏返しします。
皮が破れやすい為、裏返し作業は優しく行います。
大量につくっているお家の方は、ガサガサ揺らして行うそうです。
(1個1個大変ですからね。暑いし)
夕方に取り入れ、2日干しました。
右側は一日目、左は2日目です。
梅干し出来上がり
漬けている期間に対して、梅干しはアッという間に終わりました。
干し上がり後はすぐに食べることもできますが、3ヶ月~半年ほど置き塩味の角がとれて次第にまろやかな味になった頃がおすすめです。
そうはいっても、干している間、出来上がりを食べてみました。
すっぱーーというよりは、塩辛い!!という感じでした。
では、又会う日まで( `ー´)ノ バーイ
梅エキスを絞った残りから更に水分を飛ばす!!梅フレーク!!
エキス作りで絞った残りをどうするか?
今回10㎏から作った為、相当量(約3.5kg)あります。
いつまでも冷蔵庫の住人になっていてもらっては困ります。
なんとかしなければ*1
悩みました"(-""-)" 梅ジャムがいいかな、でも子供たちの興味を引く事が出来ません。
それならば、いっそ水分を全部飛ばしてみよう!使い道は後で考えよう!
よし、冷蔵庫から引っ張りだすぞ!!
さて、とりあえず フライパンに乗せじっくり加熱していきました。
しゃもじでかき回しながら水分とばし!(^^)!
出来上がった残りの使い道を考えました。
梅肉エキスは出来上がりが少ないから、調味料として使うのは、もったいないなあ~
でも残りは量が取れそうだから、調味料で使ってみるか。いやいや、殺菌効果があるから、食料以外でも使えるかな。ワクワクしながら作業を続けました。
1時間後
やるんじゃなかった(-_-)
終わりません。 強火にすると焦げるから中火での加熱の為、水分の減りが遅い。
なおかつ、かき混ぜる しゃもじ が重い重い。
やめたい。でもここ迄来たら やめられない。 やるんじゃなかった~
梅よ、君は どこまで苦しめるんだ~~
3時間後
やっと終わりが近づいてきました。(早く解放されたい( `ー´)ノ)
3時間半後
解放されました!!!!!
梅フレーク 出来上がりです。
試しにお口の中にダイブ
おお 酸っぱい!!でも、もしゃもしゃする($・・)/~~~
ひとまず、冷蔵庫から、食器棚へ嫁いでいきました。
さて、
今回の梅肉エキス作りでの水分量を確認してみました。
青梅 10kgから
種 約2.5kg
絞り汁 約4kg ⇒ エキス 381g
残り 約3.5kg ⇒梅コーンフレーク 370g
蒸発させた水分は、なんと 約6.7kg!!
えー10kg中 6.7kg !!
約6割 空に昇っていったの!!
驚きです。
梅肉エキス、梅フレーク 価値あり
大切に使っていこうと改めて思いました( `ー´)ノ
*1:+_+
世界一すっぱ~い ”梅肉エキス” の作り方。これで暑い夏を乗り切れるよ
梅はその日の難逃れ” と言われるぐらい素晴らしい果実です。
今回は若々しい青い梅だけを使った世界一すっぱい梅肉エキスを作ってみました。
疲労回復、食欲増進、で夏バテから体を守ってくれます。
又、梅に多く含まれるクエン酸、梅エキスに含まれるムメフラールは血液をサラサラにし免疫力を高め、風邪やインフルエンザなどにかかりにくくなります。
菌やウイルス対策にも良いですね。
美容にも良く 抗酸化作用でシミ、しわ予防 、バニリン成分でのダイエット効果、
その他にも便秘解消、二日酔い対策のも効果があります。
では、最強のスーパーエキスの作り方を紹介します。
青梅準備
親戚の梅農家さんから青梅10kgを送ってもらいました。
梅のヘタ取ります
(梅は金属を嫌うので竹ぐし、つまようじ を使います。)
簡単に取れるわ~
梅を洗います
1個1個丁寧に洗います。気持ちよさそう~
ヘタ取り、洗い作業時間 1時間(子供と二人で)
種を取ります
まな板の上で1個1個 擦りおろし棒で割って種を取っていきます。
種取り作業時間 2時間(一人)
梅をペースト状にします。
少量の場合はセラミック製のおろし器ですりおろしますが、今回は量が多いのでミキサーを使いました。
4L瓶 2本出来上がり
4L瓶 2本出来上がり
ペースト状への作業時間 1時間(一人)
果汁を絞ります
手ぬぐいを使いました。
布中央にすりおろした梅を汁ごと適量を入れ、横から出ない様に包んで絞っていきます。
雑巾を絞る様に ギューと絞ります。疲れました~
4L瓶 1本になっちゃいました
4L瓶 1本になっちゃいました ( ;∀;)
絞り作業時間 2時間(一人+ちょびっと)
絞った果汁を煮詰めます
絞った果汁を土鍋で煮詰めていきます。
中火で20分位煮詰めていくとアクが出てきますので随時取っていきます。
土鍋に入る量を入れ、継ぎ足し継ぎ足しでどんどん煮詰めて行きました。
最後の大詰め ('ω')ノ
かっこいい模様! タコ?!
出来上がり!!!!!!
出来上がり量 381g (954g-573g)
梅使用量 10kg
煮詰め作業時間 6時間 (一人+ギャラリー)
土鍋に残ったエキスは取り切れなかったので麦茶を入れてエキスを溶かして飲みました(^^♪
すっぱくてすっぱくて、疲れがとれました(^^)/
これで今年も乗り切れます!(^^)!
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UMEの力でパワーアップ